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» 小豆島の岩場 | かとり | 2009-11-16 7:36 |
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投稿者 | スレッド |
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かとり | 投稿日時: 2009-11-16 7:36 |
登録日: 2006-7-28 居住地: 投稿: 957 |
小豆島の岩場 (吉田の岩場、拇岳)
11月初めの飛び石を連休にし、普段なかなか行く事の出来ない小豆島の岩場へ向かった。行きは高速夜行バス「キラキラ号」で姫路まで。帰りは最終日の午前中まで登っていたので、新幹線で帰ってきた。小豆島へは橋が無い為、姫路港から福田港まではフェリーで1時間半の航海となる。 今回の宿泊は「吉田オートビレッジ」でキャンプ、ここはクライマーについては優遇料金で泊まらせてくれるし、15時〜は300円で温泉にも入れる、オートキャンプ場。ミニ廻り目平みたいな感じの所だ。但し焚き火はできません。 福田港から吉田へは徒歩で30分だが、荷物を持って担いではチト辛い。我々はオートビレッジのおじさんに軽トラで迎えに来てもらった。 1日目 東京のKさんとフェリーで合流後、昼にはオートビレッジに着き、ここから5分の吉田の岩場へ。飛び石とはいえ連休なのにクライマーは我々だけ。吉田の岩場は吉田川の左岸、ダムの下あたりに花崗岩のエリアが点在していた。初めての我々はまずエリアの同定から始めたが、他のクライマーがいないため聞くこともできず、トポとにらめっこしながらルート探しを行う。 それでもなんとか、「海鳴りロック」と「ミサゴロック」をクライミングしているうちに暗くなり始め急いで下山、キャンプ場で兵庫から車で来たY氏達と合流。鍋を囲む。 「海鳴りロック」 海鳴(5.9)、夕波小波(5.9) 「ミサゴロック」 プロシード(5.10b)、ユーニティ(5.10c) 2日目 今日は全国的に雨予報の日。でも小豆島は朝から陽がさしている。時間勝負で草壁港に近い拇岳を登りに行く。Y氏達が昨日登った「正面壁ダイレクトルート」へ。5ピッチ130mのマルチ・フリールートだが、Y氏は我々にアブミを持って行けと言う。 車がないとここへは来られないので助かった。取り付きへは車を降りてから約30分。 チムニー状の左から登る。5.9で易しいが、途中のプロテクションが悪い。リングボルトもハーケンも海の潮風にさらされているせいか、錆びてボロボロ。トップはとてもじゃないが、恐くて落ちられない。途中の岩も結構浮いていて、それも恐かった。だがピッチが上がるにしたがってきれいな海景色が広がった。核心部の5.10bに達する頃から、雨が降り始め、サッサとアブミで直上。なんとか本降りになる前に終了点に着いた。 「拇指岳」 正面壁ダイレクトルート」(5.10b) 午後からは本降りとなり、かつて「二十四の瞳」の映画を撮影したセットを残している映画村の見学に行く。(入場料700円也) 3日目 昨日の雨と風もすっかり収まり、抜けるような青空が拡がった。 今日はまたテント場近くの吉田の岩場へと向かう。1日目に行ったエリアよりダムに近いエリアを探しながら行く。今日は大阪のガイドパーティが入っていた。 まずは、ドリームロックエリアへ。ここはアプローチが少し分かりにくく、トップロックエリアの下部を右へ行き、少し下った所の細いバンドを右上した所にある。 トポには右側がスラブ、左がフェースとなっていたが反対だった。右のカチフェースは快適なルート、一方左のスラブはホールドが遠く、同グレードとは思えない。 また、磨かれていない花崗岩は荒く、腕はすり切れ指が痛い。 午後からは、隣のトップロックエリアへ。 ここは手頃なカチフェース、岩壁帯の上部に位置している為、見晴らしが良い。海が綺麗に見渡せ、気持ちよい。キャンプ場に帰ると強風が吹き付けて、Y氏のタープは倒れ、テントもつぶれていた。風が強くて調理が出来ないため、管理室内の座敷を貸していただき鍋料理。TVニュースでは、各地に寒気が入り初降雪も、皆「寒い、寒い」を連発していた。 「ドリームロックエリア」 シャドウ(5.10b)、開放の日(5.10b)、ドリーム(5.10c)、奇妙な道(5.10b) 「トップロックエリア」 下克上(5.10c)、INGOJIJI(5.11a) 4日目 いよいよ最終日、今日は昼にはフェリーに乗らなくてはならない為、午前中だけのクライミング。ベムロックエリアという所へ。ベムロックは上部と下部に分かれた大きな岩になる。時間も限られているので下部エリアへ。 Y氏が足慣らしにと登った5.9ルートは誤りで、5.10dだった。しかもルートは長く、60mロープのロワーダウンはギリギリ。ヌンチャクも足りなかったようで、途中は抜かして恐かったそうだ。後はショートルートの雷火と、2ピッチを連続して登れるルート。これはメチャ景色が良く、快適なルート。ロープ2本で懸垂して、全てのクライミング終了。 関東からは少し遠いですが、どこを登っても海が見えて、暖かく、ルート混雑もない快適な小豆島でした。そうそう、キャンプ場の裏山の壁で、あの「ファイト、一発!」のCM撮影は行われたそうですよ。 映像は「山のギャラリー」をみてね! |
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