表丹沢の流域で最大の落差を誇る大滝なんだけど北丹沢の伊勢沢の直爆５０ｍとは少々趣きが違って三段４５ｍ下段５ｍ中段２５ｍ上段１５ｍとなる。はたして自分の技量で登れるか、(*-゛-)ウーン････
今回メンバは耕ちゃんが北丹沢12時間山岳耐久レース完走後４日目で疲労じゃなくて、かみさんからいいかげんにせんかぁ(-_-メ;) との事で、欠。結局��号と二人で行くことになった凸凹コンビ。５時発７時２０分に到着。途中で吉野家で朝定食を食べた。便利な時代だね、さてこの所、岩のゲレンデばかり行ってたので沢グツは久々だぞ。ドキがムネムネだ。滝郷沢以来だな。
赤い寄大橋から寄みんなの森キャンプ場を抜け雨山峠への登山道を登る。本流を右岸、左岸と渡って少々飽きた頃もう沢に入ろうと堰堤は見えてたけど入渓する。８：００
沢水は白く白濁してて温泉みたいだな。西丹沢特有の石英閃緑岩が細かく砕けて流れに溶けている。久々のゴーロ歩きも楽しい。堰堤越えるのもルーファイとテクが要るんだよ。さてさて堰堤越えも飽きた頃やっと沢らしくなって二俣左は薄暗いし水量も7掛けだな奥に滝らしきものが見えるけど右の方がどう見ても広く開けてるし川床も低い”右”奥に滝も見えるわ、なーも疑いなく吸い寄せられるように入っちゃったんだな、しかし壁は青ザレが崩れなんか様子変、Ｆ１ ６ｍ位いフリーで取り付くもボロボロでヤバイなぁ････アリャリャ上部は水が流れてないやザレとゴーロで埋まってしまってるし。なんてこった。此処で初めて地図を見るんだな、くそ！さっきの二俣”左”だったん。さわどんガックシ、マイド同じ失敗を繰り返すんだなトホホ格言（分岐では必ず地形図で確認せよ！）だよ。しかし丹沢では多分しないだろうな、いや間違い無くしないな｡｡そんなこと考えながら二俣迄戻って気を取り直す。約１時間のロスだ。左に入ったらおや水が透明だぞ、硬い岩を連想させた。直ぐ奥にＦ１ １０ｍくの字滝、一応ロープ出す。逆層だが問題無い、残置も有るわ。
ほんでもってＦ２Ｆ３は左から、暗いが極めて快適。
そしたらババーンとＦ４（３段４５ｍ）の大滝の登場だぁ｡｡カックイイ〜すげぇ迫力｡｡��号ははしゃいでるがさわどんはルンルンという訳には行かないぞ、こいつ見てると巻きの選択肢は無いなぁ･･･（ーー；）下段５ｍはシャワーだけどフリーで乗越す、ほんで２５ｍの大壁だ、上段１５ｍは望めない、１１時３５分にコールの確認をして右壁に取り付いた。残置ピンがあまり見当たらない、あまり登られて無いな、乾いた壁など期待はしてないが、泥と草で埋まってんだろう、苦労しそうだな。草付のコンタクトライン？をハーケンに導かれて上がっていくが全体的に外傾スラブであまりオマケ無いなぁ。お掃除しながら登るがドロドロのジャリジャリだ。残置の状態は悪い。途中１０ｍ位か１枚ハーケンを打ち精神的な支えとする。更に直上２０ｍ位、かなりの高度感だな。２枚目のアングルハーケンを打ち増し此処からが核心で外傾スラブのハング帯だ。目の前に軟鉄ハーケン２本に腐れテープシュリンゲがぶら下ってる。首がヒョコヒョコ動くな。そっとしておこう。左上にポコンの岩が有ってこれを乗越さなければならないが逡巡してしまう。流の方向に左トラバースして越すか直上だ。左方にも潰れたハーケンがあるがスタンスが無いので左手一つでシュリンゲを通す作業はチト辛いなぁ。右手がパンプしたら支えきれないや、しかし此処まで来たら上に抜けるしか無いぞ、どうするか、これってセミの状態かね、行き詰まっちゃったなぁ･･･そろそろ足もミシンになるだろうし、さわどん参った。ふと目の前の軟鉄ハーケン２枚に目（¨！が止まり衝撃かけなければもつだろうと勝手に判断。腐れシュリンゲにロープシュリンゲをタイオフしてアブミにする。そっと立ち込む。ホーもってるわ、万が一切れても下のアングルハーケンで止まるだろう。そんで上の残置ピンにヌンチャクをかけて強引にＡ０で乗越した。ヒ〜越えたわ、しかしここから先も困難だなぁさらに直上すると今度は右の被った大岩に頭を抑えられて体勢が苦しい、傾斜は落ちてきてるが滑りそうで恐い。残置ピン迄あと１ｍ結局この間５ｍはフリーだわ。ヌンチャクかけて中段を登りきった。此処も外傾リッジで不安定。
さてボルトが打ってあると書いてあったよな、しかしなーも無い！ステンレスのハーケンが１本有るだけじゃん、残りハーケン１枚しかない。ハーケン２枚でビレーは少々心許ないな、ここで持って来たキャメ＃0.75が役にたったね。左方の岩のフレークにバッチシ効いた。解除コールして不安定ながらも自己ビレーも取れるし一安心だわ。約１時間壁に張り付いてたね、さて支点工作して��号を支点ビレーまぁスタスタ上がってきてる、旨くなったなぁ、不安は無いし回収も早くなった。中段クリアは１３：１０であった。さて未だ壁の途中、上段１５ｍは自分達の後ろをドウドウと流れてるここに登らなければ見れない貴重な景色だな。満足満足、この滝はルンゼ状にドバドバ水流でとても直上は出来ない草付のカンテを巻き気味に登る。しかし岩質が急に変わり今まではシッカリしてたのに普段のボロボロ岩に変わってしまった。頭大よりデカイ岩が木に引っ掛かってる、下には��号が居るし直上は危険だな、落をしてもいい様にに右に大きく巻いた。岩に堆積した土は嫌だな。潅木は有るけど土ごと滑りそうだ。巻き道に出た付近でピッチを切り潅木でビレー、笛でコールする。しかし待てども待てども動きが無いし返事も無し、回収するにしてもチト時間掛かりすぎ、ロープを引くと抵抗は有るけど引けるので手繰るとしばらくして全く動かなくなってしまった。？？？なんか有ったかなぁコールしても全く返事無し、怒鳴っても同じ、しょうがないねロープ緩めるわけにもいかないので、自分のビレーは解除してロープを伝って降りて行くと��号登って来てるじゃん、まぁ安心したやら頭プッツン、コールは沢音でなんにも聞こえなかったらしい。こんな時はどうしたらいいのかねぇロープは潅木でランニング取ってるんで動き鈍いし、コールは聞こえない。返事も無い。また課題が出来てしまった。まぁ無事に巻き上がり落ち口に出たよ。
１４：１３分約２時間半でＦ４イイハシの大滝を突破した。おめでとうだ。
このあと計画では小屋ノ沢へ継続するはずだったんだけどもうお腹いっぱいだわ。石積みの堰堤を越えた所で終了とした。さ〜寄流域は残り２本ぐらいかな？チームさわどん（＊Θ＿Θ＊）／
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