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5月3日4日5日鹿島槍東尾根 鹿島槍東尾根は標高差1700m、白馬主稜と並ぶ 国内有数の残雪期クラシックルート。以下報告。 1.東尾根下部はしゃくなげのヤブ漕ぎがちょと うるさいが、1650M付近から雪稜になる。 ここで偶然栗さんの大阪労山の旧友と遭遇。 このあたりから他のパーティとも相前後しながら, ニノ沢ノ頭には2番目の到着。12時40分。 ベストポジションのテント場を確保出来た。 (テントは6,7張り。下方の稜線に2張り)。 しかし2m前は雪壁なのでバイルでビレイを とりながら用を足した。夜は烈風が吹きすさび テントが飛ばされるかと、本気で心配した。 2.朝食はマタギ特製雑炊であっと言う間に済ませ、 5時半これもベストの2番手で出発。広い雪面を トラバース、20分待ち後、第一岩峰は栗さんリード。 凹画ルンゼは容易。さらに急峻な雪稜を詰め、 第二岩峰はマタギリード50mザイル一杯の1ピッチ。 中間部にややかぶり気味の岩壁があり、16kgの ザックがちょっと重くやや安定感に欠ける登攀。 ここから北峰を目指し、ダガーポジション での登高。素晴らしい景観と高度感。北峰のナイフ リッジから南峰の頂上に到達。遥か彼方に白馬が 屹立し、そして真正面に剣岳の威容が広がっていた。 栗さんとがっちり握手、健闘をたたえあう。 登山者が多い冷小屋はパス。 テントは、赤岩尾根の雪原に設営した。 夕焼けに紅く染まる眼前の東尾根を時間の経つのも忘れ、 ただ黙って見つめた。 (追記) 東尾根は登攀自体は難しくない(と思う)が、 なんせロングルートなので、体力が必要だ。 定番の「時間切れ撤退」というexcuseは使えない。
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